あたり

久々に上野・御徒町で遊ぶ。
本当はヒレかつの老舗「蓬莱屋」でメシのはずだったのだが、臨時休業だったために、ロースかつの老舗「双葉」の支店で、ヒレかつ専門の「双葉」に変更。ロースかつの本店には、昔何度か足を運んだことがあるのだが、支店は評判は聞いていたものの、足を踏み入れるのは初めて。形状的には、ヒレをひらいてロースのような形にして揚げ、サービス前に包丁を入れたものだった。低温でじっくり揚げたらしいカツは、ヒレとは思えないジューシーさ。口に入れると豚特有の甘みを感じさせる肉汁が、舌の上で香る。肉質はあくまで柔らかく、まるで煮込まれたもののよう。蓬莱屋のきめ細かなパン粉を極限まで焦がしたヒレかつとはまったくコンセプトを異にした、素晴らしい仕事だった。今まで食べたヒレかつの中で、文句なしにNo.1。美味かった。
その後、ふらりと入ったショットバーが、これまた大当たり!御徒町の「D&M」という店。こじんまりとしたセンスのいい店内に、スタンダードながらツボを押さえた酒瓶たちが並ぶ。オールドエズラ12年、イタリアのこだわり業者がボトリングした辛口でスモーキーなラム、ウンダーベルグと飲んで、かわいらしくサザンカンホォート(コンフォートだっけ?)で締め。若いバーテンさんと酒談義に花が咲き、合間にロシアものの香りの強いズブロッカや、熟成もののテキーラなどをちょいとサービスしてもらって、大満足。久し振りにバーを堪能しましたよ。上野にもこんな店があるんだなあ。
今日だけで、また手持ちのカードが二枚増えた感じ。人生とは楽しきものなり。