炒飯←くどい

さてさて、念願のかにチャーハンを食べに行きましたよ。
感想をいうのであれば、いや、よかった。やっぱり、行ってよかった。万人にお勧めをする店だとは今のところ思いませんが、少なくともチャーハン好きは万難を排していくべき。
初回なので、いちばんスタンダードな「かにチャーハン ¥480円」をいただいたわけですが、実はかにチャーハンとは申しましても、その正体はチャーハンの基本中の基本、卵と葱のチャーハンなのです。ちょいとこその彼!!詐欺じゃんとかいわない。チャーハン好きは、それで充分なのです。というか、シンプルだからこそ、チャーハンとしての技と美がそこにはあるのですよ。美勇伝!(ちょっといって見た)。
カウンター席に座ると、目の前にガラス一枚隔てて五徳に乗った大振りの中華鍋が静かに調理人を待っている訳です。おもむろにあわられる調理人。五徳よりあふれて鍋を包み込む巨大な炎。溶きいれられる卵、宙を舞う米粒たち。もうそれだけで、チャーハン好きは480円のうちの200円分をいただいたようなものです。すばらしい。
米と一緒に炒められているのは、卵、長葱と、ピクルスのような胡瓜。皿に盛られた後にかにをトッピングです。この胡瓜の酸味が、単調になりがちなチャーハンの味にアクセントになっていて、実によろしい。その胡瓜の香りや、味が周りの米にうつって全体的なバランスを崩しているということはないのです。一緒に炒められているのに、単体として独立している。どういう技なのだろう。
惜しむらくは、かに。このコストでそこそこの量のかにが乗っているのだから、その質に対しての文句は言わないとしても、炒めた後にトッピングというのは、いかにももったいない。一緒に火を通せば、余分な水分も抜けてかにの甘みも増すし、チャーハン全体も風味が豊かになると思うんだけどなぁ。
あの技でつくる、「五目炒飯、680円」が食べてみたいなぁ、メニューにはないんですけどね。
多分、また行きます。きっと行きます。必ず行きますね。ひょっとすると、明日??