韓国二日目

今日は工場を二箇所回り、いろいろな質問をしてものすごく勉強をしたのですが、そんな話はここではしませんよ。結局書くのは、何を食べたかってことですっ!
昼に食べたのは参鶏湯。おいらは、実は人生初参鶏湯だったのですが、その店のオリジナルであるという、薬草のいっぱい入ったものをいただいてみました。そのお味は、いわゆる普通の参鶏湯は白湯スープの様相を呈しているはずなのですが、結構灰色っぽいというか、黄土色っぽいというか、薬草といってもいわゆる草的なものではなくて、薬膳やスパイスに分類されるようなものが入っている感じ、そう、ちょっと辛くなカレー風味のようなイメージを最初感じました。スープはかなり濃厚ですが、油っぽい感じはまったくありません。丸ごと煮込まれている若鶏から出たコラーゲンと、その鶏の中に詰められたもち米のとろみに、ナツメ、栗、朝鮮人参等から出たダシの旨味が、溶け込んでいるかんじ。塩味はそのままではほとんどついていないので、テーブルに置かれた小皿の塩(これにも何かスパイスが入っているのだが、聞くのを失念してしまった。)を入れて、調節するのです。でも、普通塩味がないと、ものの旨味って人間の舌に感じられないようなシステムになっているはずなんだけど、あまりにも濃厚なために、塩がなくても充分おいしくいただけてしまいました。中の鶏は生後五ヶ月以内の鶏を使うのが決まりのようで、若鶏というよりは雛鶏という大きさ。もちろん、骨の端の端までしゃぶらせていただきましたよ。ちょっとさわるだけ、いや、スープを混ぜるだけでも骨から離れるほどやわらかく煮込まれはその肉は、全ての部位が充分にスープを含み、若鶏の淡白な旨味に滋味が加わった落ち着いた美味さ。普通は塩をつけていただくらしいのですが、それがもったいない。ほんの少しの塩でもこの地味で複雑なおいしさのバランスが崩れてしまうので、ほとんど塩をつけずにそのままいただきました。やはりここでも、いきなり4〜5皿ぐらいの野菜や海草の漬物や和え物が最初に出てきて、またそれがうまいんだよなぁ。その中に生にんにくのスライスがあったりして、ちょっと信じられない。韓国の人は、普通に全員が毎日にんにくをたくさん食べるので、臭いの心配をしなくて良いのだ!まさににんにく命のおいらにとっては天国のような国。ビバ、韓国!!
夕食は、ソウル最大の繁華街(でも名前は忘れた)で、日本人にも大人気という韓国風餃子とうどんの店に連れて行っていただきました。この店の餃子は小龍包のような形の蒸し餃子。入り口の扉を開けた途端に感じるニラとにんにくの香りよ、おいらをどこへと誘うのか。。。大き目の餃子10個以上(?)入って5,500ウォン、日本円で600円ぐらいかな。醤油とお酢(ラー油なし)でさっぱりといただきます。中身は濃厚な餃子なのにあっさりとしていて、次々に箸が進んでしまう。でも、日本のあの情熱的な焼き餃子のほうがおいらは好きかなぁ。うどんは、とろみのあるなぞの白湯スープにくったくたに煮られた玉ねぎ(あれは最初に炒めてあるのかなぁ)や肉味噌がのっていて、麺は日本の稲庭うどんと沖縄のソーキソバの中間のような麺。価格はこれも5,500ウォン。このスープのダシも多分鶏、味付けは塩かな。確かにかなり旨いのだが、こう湧き上がるような何かがない。残念。でもね、やっぱりここでもキムチ(食べ放題)とご飯に何かが混ざったもの(胡麻のようなトンブリのような、なんだろ。)がつくんだよね。またこのキムチが白菜の間の具のような部分な結構多いタイプで、うまいんだわ。しっかりおかわりしてしまいました。
その後、ちょっとその町をぶらぶらしてから、南大門市場というアメ横を巨大な町にしたような場所に移動。さすがにそれだけ食べた後なので(連れて行ってくれた彼の手前もあるのでね。一人なら無理してでも絶対に食べた。)食べませんでしたが、道路いっぱいに席を広げた露天には、正体不明なモツやオーダーを受けてから調理するのであろう生の砂肝串、その場で揚げているさつま揚げのようなもの、その他、おいらの好きそうなエッジなものたちがどかどかと並んでいました。たぶんこれを肴にここの人たちは酒を飲むんだろうなぁ。そして、極めつけは連れて行ってくれた彼らも食べたことがないという、茶色く煮られて山のように積み上げられていた巨大な豚足。。。すでに冷めていいる状態で陳列されているそれは、とあるお店に書いてある日本語で朝鮮人参を使って煮られたものだということがわかる。しかし、連れて行ってくれた彼は、そんなような気分で煮られたというだけなのではないかと解説、そのばったもの感が逆においらにはたまらん。よこでオーダーを受けたおばちゃんが器用にナイフで肉を骨からそぎ落としている。くっそー、次回来たときにはぜ〜〜〜〜ったいに食ってやる。ここはなぜか閉まっているお店が多く、古い町なので寂れてきてしまったのかなと思ったら、なんとそのお店たちは夜の9時オープンなのだそうな。一晩中にぎわって、地方から来た商人たちがここの町で安いものを仕入れて、明け方に地元に帰っていくんだって。アメ横大好きなおいらにはたまらん町でした。
もう一箇所、昔はギャラリーが並ぶ芸術の町だったのに、今ではなぜか訪れる外国人相手に民芸品のお土産屋が増えてしまって、名所旧跡もないのに浅草の仲見世のような状態になってしまった奇妙な町に連れて行ってもらいました。しかし逆に、こちらはほとんどの店が8:30で店じまい。ここもアート好きなおいらにとっては面白い町なので、次回また早い時間に来ようと決心して、ホテルへと戻ってきました。
いやはや、昼夜とも充実した一日でした。明日は、韓国の巨大スーパーに潜入予定。さて寝ることにします。おやすみなさい。。。。